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資産の償却と借入金の返済・資産が現金を生み出さないと…大変

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税理士がざっくばらんに語る「名古屋の税理士が語る!」動画です。この回のテーマは「資産の償却と借入金の返済・資産が現金を生み出さないと…大変」です。

設備投資が増えれば増えるほど、資産が大きくなって債務超過になりにくくなるのではないでしょうか?それは安心材料として考えて良いのでしょうか?

減価償却のスピード───

基本的になのですが、例えば「機械を購入する」といったかたちで資産を購入すると、耐用年数15年といった形で減価償却をしていきます。

法人であれば定率法で償却していきますから、買ってすぐや次の年度は減価償却額が大きくなりますね。

借入金の減少と資産価値の減少───

ただ、それに対して借入をしているとなりますと、返済によってその借入額の金額のボリュームが減るスピードよりも、減価償却額の方が大きくなりますから、負債の減少よりも、資産価値の減少のほうが大きくなるわけですね。

その結果どういうことが起きるかと言いますと……。

貸借対照表のアンバランス化は銀行の評価を下げる───

資産も負債も、1年以内に動くものは「流動資産」「流動負債」、1年以上のものは「固定資産」「固定負債」となるわけですが、返済のほうがゆるやかなスピードなわけですから、負債の固定比率が高くなるわけです。

その結果、バランスが崩れてアンバランスになると、金融機関にとって評価が下がるわけです。

その設備投資によってどれだけ利益が出るのか───

機械を購入したことによって、売上があがって利益が出て現預金や売掛金が増えていないと、バランスが良くならないわけです。

損益計算書も大切ですが、経営者は貸借対照表を見なくてはいけません。その上で判断する必要があります。

あとがき

一般的な税理士事務所は税金を計算することが仕事ですから、経営者との話もどうしても損益計算書を中心としたものになることでしょう。

ですが、経営者の方が考えなければならないのはその先にある「現預金がいくら残るのか」「アンバランスになっている部分はないのか」なのです。

ですから設備投資をする際には、その機械を買うことによってどれだけの粗利が得られるのか、固定費を含めてどれだけ利益を出せるのかということを計算したうえで、機械を購入する必要があるわけですね。

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