社会の問題を解決するソリューションを見出すトーク配信番組「アートリーアカデミア」、この回のテーマは「ダイナミックプライシング」
ダイナミックプライシングとは、需要・供給や顧客行動に応じて商品やサービスの価格をリアルタイムで変動させる戦略のことです。
ダイナミックプライシングで収益を最大化できるのでしょうか?リアルタイムに変動する価格戦略で企業の競争力を高めるにはどうしたら良いのでしょうか。
当事務所の名古屋の税理士・原辰彦は番組の中でダイナミックプライシングについて語っています。
安易なダイナミックプライシングは経済を脆弱性を高める───
根本的に、ダイナミックプライシングが一般化してくると何が起きるかというと、経済の弱体化が起きるんですよ。経済全体から見るとあまり良い傾向ではないんですね。高い価値のものは高い価格で売れる経済の仕組みのほうが基軸という話です。
安い時にしか買わない社会になってしまう───
人間の欲求としては「安ければ買う」になるのが当たり前なんですよね。でもそれによる安さは物の価値とイコールにならないんですよね。「その物の価値に対して2分の1の金額で買えます」と言われると買いたくなりますよね?
でも本来、その物の価値がきちんと伝わる戦略をしていれば、その2分の1の金額で売らなくても良いはずなんですよ。
市場に価格を合わせることで経済が脆弱になっていってしまうんです。価値の2分の1でしか買わない社会になっていってしまうんです。
安売りではなく需要を見極めて高く売る───
もちろん個別の商品それぞれによって違いますけれども、日本全体のことを考えれば、ダイナミックプライシングで価格を下げるという発想ではなくて、需要を高めて価格が上がる方に持っていくのが本来なんですよね。
なにもかもダイナミックプライシングでは…───
すべてにダイナミックプライシングを導入すると、企業の1年間の収益をこれだけとりたいという事業計画が、上がるか下がるかの見極めをすることが難しくなるというのはありますよね。手段の一つですよね。
無計画に安売りをしてしまうと「その価格でしか買ってもらえない」になってしまうので、ブランド価値を毀損することなく、いかに戦略をもってダイナミックプライシングを導入するかが重要になりそうですね。
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