社会の問題を解決するソリューションを見出すトーク配信番組「アートリーアカデミア」、この回のテーマは「ミソジニーの倫理観」
「女性に対する嫌悪」「女性を軽視」するミソジニーを含んだ発言が公の場で繰り返されています。世間からは大きな批判の声が。
日本全体でもジェンダーギャップ指数は2020年時点で世界121位と大幅に遅れをとっています。そういった問題にどう向き合ったら良いのでしょうか。
当事務所の税理士・原辰彦は番組の中でミソジニーの倫理観について語っています。
2つの視点───
「2つあると思うんですよ。ひとつは、発言した人間が公人なのか私人なのかという話。個人的な見解を入れていいのかっていう人間の部分と、その、ミソジニーの倫理観というものを伝えていいのかどうか、そこをどう伝えるべきなのかというところがポイントなんじゃないかと思う」
ネタとして受け狙いとしての発言───
「(人脈を構築する上での)リップサービスとしての発言を切り取られた部分もあるのかなと。笑わせるとか、話の本編と関係ないところでね。そういう部分でいった話が独り歩きすることもありますよね」
いつでも世界に見られているという感覚を───
「年齢としても、ある程度重ねている人の発言ということになるとね、偏った目にはなりがちだと思うんです。いまの世代ギャップ、そこの部分の発言として、世界に見られているというイメージがつかなかった」
「差別と区別は明らかに違いますからね。区別と言うのは相手の『個』を認識している話しなので、それと関係なく価値観を入れるというのが差別なので」
実際に今の日本の家庭にミソジニーはあるのか───
「男尊女卑が生まれる前提って、日本だと家長制度とかね、そういう部分から続いているものだったり、忖度における男性の仕事みたいなものが根付いているのだと思うのです。今は核家族化が進んでいて、子どもが女の子だろうが男の子だろうが、そんなに差をつけないじゃないですか。ベースとしてのジェンダーの部分って本来は無いと思うのですよ。そこから社会に出たときに、古いものが根付いてる。そういう環境があるかそうじゃないかっていう部分」
「会社でも一緒。トップがそうだからって、社内の今の状況と一緒なのかというとそうじゃない。ジェンダーギャップ指数121位だって言うけれど、じゃあ一般の人のベースで、そうなの?と言ったら、どちらかというと世の中的には、男性も女性も変わらないよねって言う、仕事ができる人が優秀だよねって言う認識は強いと思うんですよね」
「ミソジニー」がミソジニーを生み出している?───
「どこから見るかっていう部分の違いで、ジェンダーの平等になっているかどうかっていう見方も違うんじゃないかとは思うんです」
「ミソジニーは確か造語ですよね。もともとある言葉じゃないのですよね。それが逆に増やしている要素もあるかもしれない。こういう言葉が出現することによって、そういう価値観が生まれちゃうってのも(問題ですよね)」
世界全体で見れば解決しなければならない問題はたくさんあり、もっと本質で考えなくてはならない一方で、些末的なひとつの発言に対して、炎上に加担するかの如く指摘して騒ぎ立てても、生産性はないのかもしれませんね。
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