税理士がざっくばらんに語る「名古屋の税理士が語る!」動画です。この回のテーマは「銀行からの返済額増額要求 売上増ですぐに応じて良い?」です。
景気がやや上向きになってくると、銀行とリスケで話し合った返済額からの増額を求められるケースがあります。売上が増えたからといって、その増額に即応じるのは大変リスクがあります。
リスケからしばらく経って返済額増額要求───
リーマンショックの頃にリスケをしたケースでも多くあったのですが、ずっと返済額はゼロでただし利息だけは払ってくださいねという状態が続いていたところに対して、金融機関のほうから「少額でも良いから返済をして欲しい」「返済額を増額してほしい」という要求が増えたことがありました。
やみくもに応じてしまうと危険───
その要求に応じる場合、ちゃんと計画を練った上での返済になっているかどうかが重要です。金融機関がそう言っているからやらなきゃいけないと、やみくもに応じるのは危険なのです。
利益が出ているか資金は増えているか───
利益が確保できていれば良いんです。利益が出ていなくてもともと資金が減っているのに、返済額を増やすとなれば、どうやって返すんだという話ですよね。
その際に売上の増加は関係ないんです。利益が増えた、資金的な余裕が増えた、だから返済額を増やそうならわかるんです。
損益には関わらないからこそ危険───
返済にかかるお金は損益に関係ないんです。返済金額が増えたところで、帳簿上の利益は変わらないんです。
しかし、利益が出れば税金を払わなければなりません。さらに返済額を増やすと。そういうことをちゃんと年間の資金繰り表を作った上で、判断しているかどうかです。
一歩間違えると資金ショートに
「売上があがっているから返済を増やそう」は、逆に資金ショートを招いてしまう可能性も出てきてしまうということですね。
絶対にNOというわけではなく、借入金には利息が発生し続けているわけですから、利益がでている売上の増加であればもちろんやるべきということですね。
肝心なのは見極めることです。
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