社会の問題を解決するソリューションを見出すトーク配信番組「アートリーアカデミア」、この回のテーマは「デジタル円」
デジタル円「DCJPY(ディーシージェーピーワイ)」の報告書が「デジタル通貨フォーラム」で発表されました。「DCJPY」は日本円に対応したデジタル通貨で、ブロックチェーン技術が活用されています。
実現すれば預金として保有できるうえ、日本国内であれば幅広く使えるものとなるようです。暗号資産やキャッシュレス決済の普及が進み、世界の中央銀行の86%がデジタル通貨の導入を検討しているなかで、デジタル円は経済のDX化促進を促すことになるのでしょうか?
当事務所の名古屋の税理士・原辰彦は番組の中でデジタル円について語っています。
民間の仮想通貨から価値を取り戻す───
たとえばビットコインとか、民間の仮想通貨は増えましたよね。それは通常の「円」「ドル」といった共通通貨に関しての価値が分散されている状況だと思うんですよ。その状況から、既存の国が管理している通貨を強化しようというのがデジタル通貨の目的のひとつですね。
貨幣や紙幣の製造・管理コストの削減───
もう一点は、コインといった貨幣はもちろん、刷ってお金を増やそうとするとコストがかかりますよね。その現金を管理するにもコストがかかる、そのあたりを減らすというのも方向性としてありますね。
クレジットカードや預金のあり方もかわるのでは───
通貨がデジタルになると、クレジットカードの利便性も変わってくるでしょうし、そもそもなんですけれども、お金を預金しますよね。つまり金融機関だったりとか郵便局に。それがデジタルの中での話になると、そもそも金融機関に置かなくても良くなる可能性もあり、銀行のあり方も変わってくるかもしれませんね。
そして秘匿性が低くなりますよね。これまでタンス預金だったものがデジタルになれば「誰かが」把握できるという話にはなりますよね。
為替価値の差がリアルタイムにシビアに出るように───
為替変動のあり方も変わりますよね。これまでは刷っている現金があったから、為替の差の部分が顕著に出やすかったものが、デジタル通貨になるともっと早い単位で変わっていくわけじゃないですか。
為替差損益や金融商品の部分でも貨幣の価値のギャップ差が埋まりやすくなるわけですよね。より国力の差が顕著に出やすくなると思いますね。
既存の民間の電子マネーにはポイントなどがついている一方で、現金をデジタル通貨として持つだけの状況にメリットを感じることが果たしてできるでしょうか。
ですから、円をデジタル円で所有することについていかにメリットや興味をもたせるかが鍵になるかもしれませんね。
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