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進まないLGBTの理解増進と差別禁止の背景にあるものと課題とは

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社会の問題を解決するソリューションを見出すトーク配信番組「アートリーアカデミア」、この回のテーマは「LGBT法案」

与野党で合意案までできたにもかかわらず成立しなかったLGBT法案。LGBT理解増進法案は、差別禁止はもちろん、LGBTに関する基礎知識を広げることで国民理解を促すボトムアップ型の法案で、世界ではすでに80を超える国が同様の差別禁止法を定めています。

当事務所の名古屋の税理士・原辰彦は番組の中でLGBTについての日本の課題について語っています。

政治的な背景もあったのでは───

結局、区別と差別の差がまだ明確になっていないから、そこがこの法案が通しにくかった根本かなと思うんですね。だってこれ別の見方をすると、選挙が近いということであれば票になる層を取りたいという話になるじゃないですか。ただ単に価値観の話だけではない気がするとは思うんです。

価値観が生死に関わってはいけない───

各国でこの法律が出た根本のところは、トランスジェンダーの方が差別を受けて亡くなってしまったことが発端だったと思うんです。人の価値観の部分が生死に影響があってはいけないと考えると、法律で解決できる方向に向かって行って欲しかったなとは思いますね。

どこまで多様なのか───

区分けがどこまでできるのって、おそらくなんだけどまだこれあるんだと思いますよ。以前は「LGBT」だったのが今は「LGBTQ」って言ってるでしょ?さらに「QIA」まであると。そうなるとどれだけでも区分けが必要って話になるんじゃないの?

でも法律としては差別を無くさなきゃいけないってのは、大事なところですよね。

まずは理解を───

「LGBT理解増進」と「LGBT差別禁止」とあって、まずは理解増進があってそのあとに差別禁止を落とし込むであれば、まだ理解は進みやすいのではないかと思うのですけどね。モラルの中にLGBTを含めて考えていくっていう、まず土を耕す場が必要なんじゃないのかなと。

まだまだ他人事という感覚の人も多いかもしれない一方で、グローバルな視点では後れを取っている日本で理解を増進していくためには、コンテンツとして理解を増進させるものをもっと増やしていくことがまず取り組みとして必要かもしれませんね。

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