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実店舗を持たない配送専門店舗ダークストア市場のこれから

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社会の問題を解決するソリューションを見出すトーク配信番組「アートリーアカデミア」、この回のテーマは「ダークストア」

2021年8月に国内初のダークストア「OniGO(オニゴー)」が開業しました。ダークストアとは客が来店するのではなく、専用アプリから注文が入るとスタッフが配送するシステムで、欧米や中国では既に急速に広まりつつある業態です。

商圏は店舗を中心に1.5キロメートル以内と狭いエリアに設定し、注文から10分ほどで届けるダークストアのサービスは、フードデリバリーサービスに続き、今後日本全国各地に急増していくと見通しです。

当事務所の名古屋の税理士・原辰彦は番組の中でダークストアの戦略について語っています。

エリアでナンバーワンになれる───

これはランチェスター戦略で考えてもそうなんだけど、エリアで勝つためにはすごく良いものだと思いますね。普通に考えると、例えば商店街とかであれとこれとそれを買って、それなりに荷物を持って歩かないといけないでしょ?車でも車まで運んでとかね。水の箱買いとかもそうですよね。ニーズありますよね。

市場を検討すればすぐに成り立つ可能性───

一時期、それこそコロナが始まってすぐって、運送をやっている会社が買い物代行をしようとしたんだけれども、結局購入することができないので、運賃計算になるから計算が合わないんですよね。

今回はお店としての運営ですし、しかも商圏、狭いエリアだけど、その市場の部分をきちんと例えばエリアで見て、出店できますよね。住宅地域の真ん中にストアが1個、倉庫が1個あればそれで成り立つ可能性があるわけですものね。

実店舗がない理由・エリアが狭い理由───

ダークストアが実店舗を持たない理由は何かっていうと、実店舗があるとそこでレジを売ったり、陳列する人が必要だったり、例えば食材を調理する人とかが常時いなければいけないわけだけど、その部分をコストを含めて全部外して「物を売る」ということだけに特化できるんですね。

固定費を下げることにも繋がるし、配送時間が短いのも、スタッフがすぐに戻って問い合わせ対応業務とかに当たれるという要素もあると思うんですね。

多店舗展開が必須に───

多店舗展開しないと成り立たないですよね。物流は備蓄基地が無いといけないわけですよね。フルフィルメント。物流の分散ですね。基地ごとに在庫は持ちつつも、必要なところに必要なものを持っていくという連携がとれているからできるのであって、そこのパッケージングができればできるほどに、商品の物流が確定するから実利益が見えてくるという話になりますよね。

既存の流通業がこれらダークストアとどういう戦いをするのか、また、マーケットとしてどう棲み分けるのか、棲み分けはできないのか。これからどういうスピード感でダークストアが全国に展開していくのか。

そんななかでまずは「ここで買おう」という選択肢にいかになるかの競争になっていくのではないでしょうか。

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