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儲かっているのに健全経営とは言えない…一体どういうこと?

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税理士がざっくばらんに語る「名古屋の税理士が語る!」動画です。この回のテーマは「儲かってるからといって健全経営とは限らない」です。

そもそも「儲かってる」とはどういうことなのでしょう。損益計算書上で利益がしっかり出ていても、それを圧迫する要因が他にあっては健全とは言えません。儲かると思わずやってしまいがちなこと...本当に必要ですか?

儲かっているのにお金が出ていく?───

「儲かってる」がどういうことを意味しているかです。儲かっているかどうか、一般的には損益計算書を見て言えることです。事業の売上に対して利益が出ていれば儲かっているということになるのですが…。

損益計算書に出ない部分を考えないといけません。利息の支払いの部分は出ますが、借入金の元本は損益計算書とは別のところにあります。そうなると、利益が出ていてもお金が出て行ってしまうのです。

個人事業主の手元のお金───

もうひとつ、個人事業主の方は「事業主貸」、生活費の部分ですね。この部分に関しても本来であれば、事業と関係ないところなので、損益計算書に反映されないんです。

しかし関係ないと言っても、関係ないでは済まされないですよね。実際に生活費で多くお金がかかれば出て行っちゃうわけで、お金足りなくなりますから。

差し引いたうえでの利益───

なので必要なのは例えば、簡単なところで言うと、返済であったり、そういう生活費の部分であったり、固定費として見て、それを超える利益が出せるかどうかという計画を立てることが大事なんです。

しかも利益が出れば税金がかかってきますから、その税金も固定費として考えなきゃいけない。なのでよくよく考えなければいけません。利益が少し伸びてきたからと言って、勘違いしてはいけません。

税金を払うくらいなら経費に?

よくいらっしゃるのが「税金を払うくらいだったら経費で買っちゃおう」という方です。それで高級車を買うなんてね。仕事に品が必要だったら別ですけれどもね。それよりもお金を貯めるってことのほうが大事です。

税金の対策になると言っても、減価償却の期間だけしか有効じゃないんですよね。

だったら税金を払ってでもお金を手元に残したほうが、もっと有用な使い方があるわけです。

実のある経費ならいいんです。将来的に何か回収ができるようなね。そうじゃない欲しいものがあるのなら、自分の給料で買うべきなんです。

健全経営を目指して

売上が順調に伸びて、利益も出てくると「税金を払うよりは経費で何か買ってしまおう」という気持ちになるがちですが、税金を差し引いてでもその利益を現金として手元に残しておくこと、そして経費は事業として本当に必要なものだけを買ってこその健全経営といえそうですね。

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